仮想通貨 / NFT 知っておきたいスラング集!
- Yukiko Ichikawa
- 2022年4月4日
- 読了時間: 7分
更新日:2022年4月6日

最近ニュースやSNSでよく目にする機会が増えてきた仮想通貨やNFTですが、海外のサイトではさまざまなスラングが多く使用されているのをご存知ですか?
特に外国からの情報発信が多い分野ですから、これらを多く使ってツイートしているのをよく見かけるのではないでしょうか。
そもそも仮想通貨自体が “cryptocurrency”(”crypto”「暗号」+”currency”「通貨」) という造語です。
海外では次々と新しい言葉が生まれ、それらを使っていろんな最新の情報が発信されています。
自分自身で一早く情報を集めるために、海外で使われている用語について知っておくことは非常に重要です。
今回は、仮想通貨/NFTに関するツイッターやニュースでよく見かけるスラングを20個ピックアップしたのでご紹介したいと思います。
1. Drop / Airdrop
NFTコレクションのリリースは、ドロップと呼ばれます。
提供者は、コレクター向けにNFTドロップの正確な日時と※Minting price(価格)を発表します。NFTの数には購入制限が適用されます。
また、マーケティングキャンペーンなどで自社で発行したトークンを無償でユーザーに配布することがあり、この無償のトークン配布はAirdropと呼ばれています。
※Minting・・・Mintingとは、自分のアイテムを改ざん不可能なパブリックブロックチェーンの一部にするためのプロセス。Mintingが完了すると、自分のアイテムはNFT化したことになり、マーケットで販売できるようになる。詳しくは 13. Mint で詳しく解説。
2. DYOR
DYORは "Do Your Own Research" の略で、「自分で調べる」という意味です。
Twitter上ではベテランユーザーがビギナーに向けて 「#DYOR」 と注意喚起しているのをよく見かけます。
インターネット上にはたくさんの様々な情報が飛び交っています。一人一人の投資の理由は同じではないので、不確かな情報は信用せず、自身で調べて納得した上で取引をすることが重要です。
今このページをご覧になっているあなたは、まさしく 「DYORしてる!」と言えますね!
3. FCFS
FCFSは "First come , first served" いわゆる「先着順」の略です。
トークンの販売やNFTの販売のように、数量が限定されているものを販売開始と同時に参加全員で奪い合います。
話題性のあるトークンやNFTのFCFSは、販売開始から1分も経たずに売り切れることも少なくありません。
どれだけ速く購入ボタンをクリックできるかといった反射神経や技術が求められることから、早押し大会と揶揄されることも。
4. Floor Price
「フロア価格」は売出しに出ている最低価格のことを指します。その作品のブランドが今どれくらいの価格で売れてるのかを知る一つの指標になります。
例えば、Bored Ape Yacht Clubコレクション内では、Bored ApeのNFTの最安値は100E以上であり、現在30万米ドルを超えています。
4. FOMO
"fear of missing out" の略。日本語では「取り残されることへの恐怖」という意味です。
最新情報に触れ続けていないと、良い機会を逃すのではないかと心配し、不安になる気持ちを表した単語です。
5. fren
「フレンド」の略。仮想通貨などのコミュニティ内では、誰に対してもfrenを使用します。
多くの人は、コミュニティのメンバーはあなたの友人であり、ブロックチェーンエコシステムをより良い場所にするという共通の使命を持っていると思い込んでいるからです。
それは真実のように見えるかもしれませんが、 "fren”の中には、不正行為をするためにコミュニティを使用している人も少なからずいます。
6. FUD
FUDは簡単にいえば「悪い噂」のことです。「Fear(恐怖)」「Uncertainty(不確実)」「Doubt(疑問)」という3つの単語の頭文字をつなげたものの略です。多くの業界でマーケティングの手法として使われている言葉ですが、特にNFTの世界ではよく使われます。
ネガティブなイメージのある単語ですが、実際にFUDの目的は、これによってネガティブイメージを植え付け、不安や恐怖を煽ることにあります。
ユーザーの恐怖心などを煽り行動をコントロールすることで、仮想通貨の価格を調整したりユーザーの取引を制限したりすることができます。
7. HODL
"Hold On for Dear Life" の略。意味としては「~を売らずに持っておく」という意味で、「ビットコインは今はHODL」などのように使います。
実はHODLはHOLDのタイプミスなのですが、このタイプミスが生まれたのはビットコイントーク(BitcoinTalk)という仮想通貨の情報がやりとりされるプラットフォームです。
単なるスペルミスだったのですが、それを見た人たちが面白がってHODLと使ったところ流行ってしまったという事です。
8. IRL
IRLとは"In Real Life"の略で、「現実世界」という意味。
主にネットやオンラインゲームのチャットで使用されており、ネット上のことでなく、現実世界のことについて話す場合に使用します。
9. Gas
Gasはその名の通り燃料のガスと同じ意味で、ブロックチェーンの取引における「燃料」として使用されています。
ブロックチェーンシステムを動かすには、電気とエンジニアが必要です。プログラム(スマートコントラクト)を実行することや、取引をするためにどれくらいのコストが必要かを測るための単位として使用されており、どれだけのコストがかかるか仕事量の目安となり、マイナー(エンジニア)に支払う手数料の単位としても扱われます。
10. GM / GN
「 Good Morning おはよう」「Good Night おやすみなさい」の略。
GM/GNは、会話を始めるときや、ブロックチェーンメタバースのグローバルなコミュニティメンバーと共有する、今日も美しい一日への興奮をシンプルに表現するために使用されます。
11. GMI / WAGMI
WAGMIとは "We All Gonna Make It" の頭文字をとった言葉。「皆で成功しよう!」という意味で、日本語では「ワグミ」と言います。 WをとったGMIも同じ意味で使われます。
相場が上がった時やグループで投資している銘柄のGood newsなどが入った時など、「うまくいく」「みんな成功する」という仲間内で鼓舞し合う時、テンションを上げるニュアンスで使われています。
12. Mam
SirやSerを使うように、コミュニティ内で女性に呼びかける言葉。
13. Mint
NFTにおける「Mint(ミント)」とは、デジタル作品データを”NFTを生成して発行・作成するし、ブロックチェーンに公開することを言います。「mintする=NFTを作成する」 ということ。
14. NGMI
"Not Going to Make It" 「成功しない」という意味。
暗号資産に否定的な意見を持つ人、投資の選択を誤らせる人、暗号資産の基本的な概念を理解していない人をからかう、風刺する、または嘲笑する方法としてNGMIと言います。
15. NFT
NFTとは「Non Fungible Token(非代替性トークン)」の略。デジタルアートなどにおけるデータの所有権といった権利を記録することができるデジタル資産のこと。
ブログ『ビギナー向けにわかりやすく「nft」を解説!』で詳しく解説しています。
16. Ser
" Sir " に代わる表現で、コミュニティで仲間に声をかけるときはSerを使います。また、他のコミュニティメンバーと議論して反対意見を共有するときに、礼儀正しくしたいときにもSerを使います。
17. szn
市場のシーズン、サイクルを表します。
仮想通貨の市場サイクルはとても早く、急激な変動がありますが、NFTの市場サイクルは仮想通貨の市場サイクルよりもずっと速く、極めて短いsznを持つ商品もあります。
18. Probably Nothing
直訳すると「おそらく大したことじゃない 」 という意味ですが、大ごとなのを皮肉って言う際に使われるスラングでもあります。
素晴らしいNFTの新作コレクションを見たとき、「たぶん何もない」と言いながら、他のコミュニティのメンバーをFOMOして買わせることも。
19. Wallet
ウォレットとは、文字通り仮想通貨を管理する為のツールです。
仮想通貨のウォレットでは通貨の保管・送信・受信ができます。ただ、一般的には仮想通貨自体をそこから発行する事はできません。
仮想通貨では「取引所」と言われる所があり、仮想通貨の発行は取引所を通して行われます。「コインチェック」「ビットフライヤー」などが取引所としては有名です。
20. Whale
マーケットにて大口取引を行う投資家を指す業界用語で、ビットコインの大口保有者を意味します。
マーケットにて仮想通貨を大量に保有している個人や事業体は、「Whale (クジラ)」と呼ばれています。
約1000のアカウントで、市場の40%を占めていると言われています。
2020年後半頃からその数は急激に増え、市場にて大口取引が行われる機会が目立つようになり、今では価格に大きな影響を与えているともいわれています。
今回は主に海外の仮想通貨/NFT情報サイトで使われているスラング20個をご紹介しました。
海外のサイトやTwitterは情報量も多いので、これらのキーワードを使って調べていくと、多くの人に知られていない貴重な情報にたどり着けるチャンスがあるかもしれません。
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